さておき、息子とアスペルガー

アスペルガーの息子“ぽん太”にまつわる日々のことを綴ろうと思います

勝ち負けが決まるゲームが苦手だったのに、できるようになってきた。

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お金に興味しんしんの息子は、

「人生ゲーム」が大好きです・・・

 

元々お金が大好きだったのですが

「お金をたくさんもらう人が勝ち」というルールで

余計お金に執着するようになってしまったようにも思います…

 

 

ところが!

息子は「負けることが大嫌い」 というか、

「負けることが苦手」と言ってもいいのかも…。

人生ゲームをやりたがって始めたは良いけど、

途中でどんどんお金が減ったり、

他の人がたくさんお金を手に入れたりすると、

泣き始めるのです(^^;)

 

メソメソ泣き始め、しまいには

盛大に泣きわめくことも多々あり・・・

それに付き合う大人は時間はかかるわ、疲れるわで

全然楽しめない。笑

 

ちょっとくらいズルさせても息子を勝たせたほうがラク

という、やってはいけない遊び方に

ずるずると引きず寄せられつつ、

なんとか正攻法の範囲で収めるよう努力していたわけです。

 

負けるのが大嫌いなので

勝ち負けがはっきりする遊びは避けることが多くなり

最近人生ゲームもやってなかったのですが…

数カ月ぶりにやってみた今回。

 

つい、ゲーム開始前に

「泣いたら、もうそこでゲームやめるよ」

なんて脅してしまったのですが・・・

アスペルガーの子に、脅しはNG)

 

途中、私のほうがゲーム放棄したくなったのは、

何度も息子が大金を支払わなければならないような、

マスに止まってしまったから。

 

涙目になったように見えたときもあったけど、

ついに最後までゲームをやりきりました!

泣かずに!!

怒らずに!!

ふてくされずに!!

 

結果は、夫が1位、息子が2位、私が3位。

まあこれが、息子がビリだった場合、

状況は変わっていたかもしれません。

 

でも明らかに、少し前と変わった。

成長した!

 

春にいとこも交えてやった時は、

参加すらしなかったのです。

なぜか。

「負けたくないから」

・・・笑ってしまいますが、

そういう子なのです。

 

親としては笑えません。

こうやって負け戦の可能性があるものに

ことごとく手を出さないことで

いろいろなチャンスをどんどん逃してしまうと思うから・・・

 

それはそれで、個性。

と思えない私も小さいかもしれません。

 

でも、やっぱり出来ることなら、

いろいろな経験を積むことで

選択肢を増やしていってほしい。

 

 

たかがゲーム。

でも私にとって、この日のゲームで得た感触は

非常に実り多いものでした。

 

ぽん太、この調子で、

少しずついろいろな体験をしていってね。